倉田澄子先生から学ぶハイドンとボッケリーニ

報告:寺田義彦先生(関東地区チェロ指導者)

 
 2021年10月21日及び11月19日の2日間、秋のチェロ科研究会を開催しました。2人のチェロ科指導者が、特別講師の倉田澄子先生のご指導を受ける様子を、他の全国チェロ指導者がオンライン同時配信で聴講と質疑応答に参加する「ハイブリッド形式」での開催でした。

 主な内容は、新指導曲集(インターナショナル版)に予定されているハイドンとボッケリーニの協奏曲の研究でした。両日ともに3時間近くに及び、倉田先生の熱心なご指導はもとより、豊富なご経験からの楽曲解釈や奏法に多角的な視点を持って取り組まれる姿勢も、大いに学ばせていただきました。お二人の指導者の感想をお読みください。 
 
10月21日(木)
名越菜々子先生の感想:

「一生、学ぶことを忘れてはいけない」と多くの方が仰っておられますが、正にその通りであると改めて実感いたしました。 倉田先生からは、私自身の演奏上の弱点を明らかにしていただくだけでなく、ハイドンのコンチェルトを通して生徒さんに音楽をお伝えする道筋を示していただきました。
 的確なご指導もさることながら、レッスンの間に限らず、私を迎え入れてくださる表情やかけてくださる言葉の端々までに先生のお心のあたたかさが溢れていて、チェリストしてはもちろん、教育者としての先生に対しても、ますます尊敬の念が強くなりました。
 
11月19日(金)
鈴木佳都沙先生の感想:
 
  ボウイングが少し異なるだけでも、フレーズの分け方が変化し、曲のニュアンス、弾きやすさが随分と違ってくるように感じました。
 また、フィンガリングにつきましては、自身が思いもしなかった運び方を倉田先生に教えていただきました。

 今回は版の変更のため、印刷ミスなどを含めて、間違え探しをするような気持ちで指導曲集を隅々まで見返しましたが、改めて曲、版を丁寧に見直す良い機会となりました。


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