チェロ科指導者会 〜倉田澄子先生をお迎えして〜
2022年12月1日~2日にかけて、チェロ科研究会を開催しました。会場となりました長野県上諏訪温泉「鷺の湯」で行なう対面形式(一部のプログラムはオンラインも含めたハイブリッド形式)の研究会は、実に3年ぶりのことで、全国各地から集結した約20名の指導者の喜びもひとしおでした。
今研究会もチェロ科特別講師の倉田澄子先生をお招きして、主に研究科の卒業録音曲であるポッパーの「ハンガリアン・ラプソディー」と、サン=サーンスの「チェロ協奏曲第1番」をはじめ、指導曲集の指導ポイントや初歩のチェロの構え方などについて研究しました。
研究科の2曲は、関東地区 宮田豊先生のクラスから2名の生徒さんが諏訪までお越しくださり、倉田先生によるレッスン形式で基礎的なことから高等テクニックなどの奏法や音楽表現について細部にわたり、ご指導いただきました。
倉田先生のご経験に基づいた的確な解釈、生徒によって指導対応を変化される柔軟性、そしてその柔和なお人柄から生まれる指導の空気感も含め、指導者側も様々なことを学ばせていただきました。
(余談ですが、温泉で日々の疲れを癒すこともできました)
(余談ですが、温泉で日々の疲れを癒すこともできました)
それではレッスンを受けられた生徒さんお二人の感想をお読みください。
(研究会担当:北海道・東北地区チェロ科指導者山田慶一)
小西 陽茉莉さん 12歳
音色のバリエーションや一つひとつの身体の使い方など細かい部分を丁寧に教えていただきました。自分の癖や、よくずれる音程なども指摘してくださり、弾いている中でも細かい音程などに耳を傾けるようになりました。このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
原沢 慎之介さん 15歳
先生方の前で、倉田先生のレッスンを受けさせていただき、とても緊張しました。倉田先生はやさしく、丁寧にご指導してくだいました。楽器の持ち方、弓の持ち方、体の使い方から、直していただきました。また、和音の音程の取り方もご指導いただき、低い音が聴けていなかったことにも気づかせていただきました。
あっという間の1時間半でしたが、先生にレッスンしていただいた事を自分のものにできるよう、たくさん練習していきたいと思いました。